要点
- テイルバックがスナップを受けてボールを持って走る。
- 1人のウィングバックを出す。
- タックルを 2人並べてラインナップするアンバランス・ラインを使う。(タックルかガードが正規の位置ではなく、一方に偏って位置する)
解説
「
T-フォーメーション」と並んで最も古いラン隊形。
古いフットボールではラン攻撃をする時、ボールをスナップするセンターを中心に選手が密集してプレイするのが当たり前だったが、
一人だけ密集から外れて位置取りするのが特徴的であっために「シングル・ウィング」と呼ばれるようになった。
1900年ごろにカーライル・インディアン工業校の監督だったポップ・ワーナーが基本的なスタイルを完成させたとされる。
大学フットボールでは 1950年ごろまで盛んに使われ、
多くの派生隊形が生まれた。
現代の「スプレッド・オフェンス」や「ショットガン」はシングル・ウィングから派生して生まれた。
隊形
基本隊形。「赤B」はセンターから後方に離れて位置し、ロングスナップを受ける。
元々このポジションは「テイルバック」(Tailback)と言われた。
「黄B」は元々「クォーターバック」(Quarterback)、またわ「ブロッキングバック」(Blocking back)と言われ、ボールを持って走る選手の前でブロックする役目を果たした。
「水色WB」はウィングバック(Wingback)と言われ、ボールを持って走る選手が務める。
ダブル・ウィング(Double-Wing)は「WB」ウィングバックを 2人出した「シングル・ウィング」の派生隊形。
大学フットボールでは強豪校が採用し、根強い人気がある。
通称「ワイルドキャット」(Wildcat 山猫)。
NFLでは 2008年の第3週にドルフィンズがペイトリオッツに対して多用し、快勝したことで脚光を浴びた。
この成功を受けて他のチームも「ワイルドキャット」を導入したが、すぐに対策が進み、効力は薄らいだ。
ワイルドキャット