パス攻撃を行うスプレッド隊形でありながら力強いラン攻撃も行いたいという意図から「ショットガン・フォーメーション」と「I−フォーメーション」を組み合わせるという単純な
思いつきで誕生した。開発された当初は「ショットガンI」と呼ばれていた。
要点
- クォーターバックがセンターの後方に立ち、両サイドにレシーバーを出す。
- ハーフバックがクォーターバックの後方に位置する。
解説
1999年にオハイオノーザン大のコーチ、マイケル・テイラーとトム・カチョフスキーによって考案され、その時は「ショットガンI」と呼ばれていた。2005年にネバダ大のクリス・オールト監督が攻撃理論を完成させて「ピストル」と名づけ、広まった。
NFLでは2010シーズンにジェッツのQB/WRブラッド・スミスがこのフォーメーションでトリプル・オプションを行い、注目を集めた。
それ以降、このフォーメーションを取り入れるチームが増えている。
基礎理論
クォーターバックは走るのが苦手だが、パスが得意。
ランニングバックは敏捷性とスピードがあり、力強いランを得意とする。
このような場合に適している。
トリプルオプション
ハーフバックを 2人置いた形で「トリプルオプション」を行うことが多い。
この場合、クォーターバックに機動力が必要とされる。
(1)ダイブ・オプション - HB(ダイブバック)がQBからボールを受け取って前へ飛び込む。
(自分が立っている位置から必ず逆方向へ飛び込む。)
(2)QBキープ - QB自らがボールを持って走る。
(3)ピッチ・オプション - HB(ピッチバック)がQBからピッチを受けて走る。