試合は冷雨の中で行われた。松本がボールを支配して押し、両サイドからクロスをあげてチャンスを作ったが、 岡山の高い守りに阻まれて先制できなかった。

岡山は守勢に回り、チャンスは少なかったが、 23分に後方からのボールを赤嶺が頭で前線につなぎ、 押谷が拾って正面から右足で 20mグラウンダー弾を決めて先制した。

後半は松本が攻勢をかけ、50分に右サイドから流し込んだボールを工藤が右足であわせる絶好機があったが、 左ポストにはじかれて決められなかった。 その後も攻め続けて 74分に左コーナーキックをパウリーニョが頭であわせて同点にした。

引き分けの場合は上位シードが勝ちあがるため、岡山はそこから勝ち越すために選手交代を行って反撃した。

早いタイミングでゴール前にボールを上げる攻撃はことごとくクリアされて得点になりそうもなかったが、 追加タイム 2分に後方から軽く浮かしたボールを豊川がペナルティーエリア手前で叩いて前に落とし、 抜け出した赤嶺がペナルティースポット付近で左足であわせて殊勲のゴールを決めた。

岡山は 12月 4日のプレーオフ決勝でセレッソ大阪と対戦する。 勝てば初のＪ１昇格を決める。