メジャーリーグ労使協定2017
有効期間
- 2016年 11月 30日に基本合意。
- 有効期間は 2017年から 5年間。2021年まで。
課徴金制度
- 課徴金制度を継続し、課税対象額を段階的に引き上げる。
- 課税対象額は 2017年 1.95億ドル、2018年 1.97億ドル、2019年 2.06億ドル、2020年 2.09億ドル、2021年 2.10億ドル。
- 税率は 1度目の超過で 20%、2度目で 30%、3度目で 50%。
- 課税対象額を 2,000万ドル以上 4,000万ドル以下で超過した場合は 12%の付加税が課せられる。
4,000万ドル以上の超過はさらに付加税があがる。
ワールドシリーズのホームフィールド・アドバンテージ
- レギュラーシーズンの勝率が高いチームがワールドシリーズのホームフィールド・アドバンテージを獲得する。
- これまではオールスター戦に勝ったリーグがホームフィールド・アドバンテージを獲得していた。
故障者リスト
- 短期故障者リストの日数を 15日から 10日に短縮する。
適正契約の提示を受けた選手の移籍
- フリーエージェントになった選手が所属球団から提示された適正契約(クオリファイング・オファー)を拒否して他球団に移籍した場合の
ドラフト指名権の補填規定が緩和された。
- これまでは選手を失った球団にドラフト 1巡指名権が補填され、獲得した球団が最高順位のドラフト指名権を失ったが、
下位指名権に変更された。
- 選手会が変更を要求し、選手は移籍しやすくなった。
米国外 25歳以下選手との契約総額
- 各球団がドラフト対象外(米国、カナダ、プエルトリコ外)の 25歳以下選手と契約する資金総額を各シーズンで上限 500万ドルに制限する。
- キューバ選手の青田買い契約で過剰な競争を防止する狙い。
- 日本選手にも適用され、大谷翔平選手のメジャー移籍に影響。
以下は合意しなかった事案
国際ドラフト
- 国外選手のドラフト(国際ドラフト)は合意しなかった。
- オーナー陣が要求したが、選手会が否定。
ベンチ入り選手枠
- ベンチ入り選手枠(アクティブ・ロスター)を 25人から 26人に拡大する案は合意しなかった。
※2020年から導入された。