第47回スーパーボウル

SUPER BOWL XLVII
レイブンズ 12年ぶり 2度目の制覇、 49ナースの追い上げを振り切る
2月 3日 -- 第47回スーパーボウルがルイジアナ州ニューオーリンズの「スーパードーム」で開催され、 レイブンズが 34-31で49ナースを下して 12年ぶり 2度目の制覇を果たした。

ジョンとジムのハーボー兄弟が監督として激突する一戦として注目されたが、兄のジョンが弟を退けて栄冠を手にした。

試合はレイブンズが攻守で圧倒してQBジョー・フラッコがWRジャコビー・ジョーンズへ 47yタッチダウン(TD)パスを決めるなど 3回TDパスを決めて 21-6とリードして前半を終えた。 49ナースはファンブルロストとインターセプトのミスが出て流れに乗れなかった。


ジョー・フラッコ
後半は開始のキックオフリターンでジョーンズがスーパーボウル記録となる 109yリターンTDを決めて 28-6と差が開いた。 いい流れでプレイを続けるレイブンズがそのまま優勝へ向かうかと思われたが、続く49ナースの攻撃の途中で停電が発生し、試合の流れが大きく変わった。

36分間の中断があり、再開後は49ナースが攻勢を強めてタッチダウンを連続してあげ、一気に 5点差にまで追い上げた。

4Qはレイブンズが 19yフィールドゴール(FG)を入れて 8点差に引き離したが、 49ナースは残り 10分でQBコリン・キャパニックが 15yTDランを決めて 2点差に接近した。 続く 2ポイントコンバージョンに成功すれば、同点に出来たが、パスに失敗してレイブンズがリードを保った。 この 2点の差が終盤の展開を大きく左右した。

レイブンズは残り 4分でKジャスティン・タッカーが 38yFGを入れて 5点差に引き離した。

49ナースは続く攻撃で敵陣 5yまで攻め込んだが、残り 1分 50秒で 4th-and-5に追い込まれた。5点差なのでフィールドゴールは蹴らず。ギャンブルに出たが、 WRマイケル・クラブツリーを狙ったキャパニックのパスはオーバースローとなって失敗し、逆転できなかった。

レイブンズは続く攻撃でファーストダウンを更新できずに自陣 8yで 4thダウンになった。 スナップを受けたパンターのサム・コッチはパントしないで故意にセイフティーにし、時間を残り 4秒まで消費した。

49ナースは続くフリーキックのリターンで奇跡のタッチダウンに望みを託したが、 リターナーのテッド・ギンは自陣 19yからミッドフィールドまでボールを返したところでタックルされてダウンし、試合終了となった。

試合の最優秀選手(MVP)にはパスで 287y獲得して 3TDをあげた フラッコが選ばれた。