試合はターンオーバーが 1度しかなく、引き締まった 熱戦となった。パスオフェンスを得意とするチームの 激突でTDの応酬が予想されたが、前半はゆったりとした ロースコアで進んだ。
コルツはKマット・ストーヴァーが 38yFG、 QBペイトン・マニングがWRピエール・ガーソンに 19yTDパスを決め、 前半を 10-6とリードして折り返した。
後半は悪い流れを変えたいセインツがキックオフで サプライズ・オンサイドキックを決行し、これを見事に成功させた。自陣 42yでリカバーし、そこから QBドリー・ブリーズが丁寧にパスをつないで前進した。 6プレイ目にブリーズからスクリーンパスを受けたRBピエール・トーマス が約 20yを走ってエンドゾーンに飛び込み、TDにした。
逆転されたコルツはすぐに逆襲し、続く攻撃で マニングがノーハドルを使って自陣 24yからパスをつないで 前進した。10プレイ後にRB ジョゼフ・アダイが 4yTDランを決めて再びリードを奪った。
セインツは次の攻撃でハートリーが 47yFGを決めて 17-16と 1点差にした。 コルツは次の攻撃でKマット・ストーヴァーが 51yFGを狙ったが、 左に外して得点できなかった。
セインツはいいポジションで攻撃権を得てブリーズが 6連続でパスを決め、 瞬く間に敵陣残り 5yまで前進した。ランを 1回はさんだ後、 ブリーズがTEジェレミー・ショッキーへ 2yTDパスを決めて 逆転した。続くエクストラポイントでは 2ポイントパスに成功して 24-17と 7点差にした。
エクストラポイントははじめパス失敗と判定されたが、 チャレンジした結果、判定が覆り 2点が加算された。
試合残り時間は 5分半あり、 コルツにはまだまだ同点のチャンスがあったが、 そこで唯一のターンオーバーが出て勝負を決定付けた。
マニングは自陣 30yから軽快にパスをつないで敵陣 31yまで進んだが、そこで左のWRレジー・ウェインへ 投げたショートパスがわずかにずれ、 CBトレイシー・ポーターにインターセプトされた。 ポーターそのまま 74yをリターンしてTDで追加点を入れた。
74yのインターセプトリターンTDはスーパーボウル史上 最長となった。
コルツは残り 3分で同点を目指したが、 残り 50秒、敵陣 5yで 4th-and-5に追い込まれ、 マニングがパスを失敗して万事休すとなった。 セインツが残り時間を流して栄光の瞬間を迎えた。
最優秀選手MVPにはブリーズが選ばれた。