1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL | |
ラムズ | 3 | 6 | 7 | 7 | 23 |
タイタンズ | 0 | 0 | 6 | 10 | 16 |
タイタンズはその後、2分を切った試合時間の中で、ラムズ陣ゴール前まで進撃したが、 最後にQBスティーヴ・マクネアがWRケヴィン・ダイソンに投じたパスはゴール前 1yでLBマイク・ジョーンズに止められて、 同点に追いつくことができなかった。
ラムズのスーパーボウル制覇はチーム史上初。MVPにはスーパーボウル新記録の 414yを投げたQBカート・ワーナーが選出された。 ワーナーは 10年前にジョー・モンタナが作った 357yの記録を更新した。
「自分をいつも信じていたし、ここにいるみんなも自分を信じてくれた。このみんながいる限り、期待にこたえる働きをする」 (ラムズ QB K.ワーナー)
アリーナリーグ、NFLヨーロッパを経てNFL入りした遅咲きのスーパースターは今季開幕前週に先発QBの座に就き、 連勝でシーズンを快走。今季のMVPを獲得し、スーパーボウルでもMVPを獲得した。 カート・ワーナーにとって今季はまさに栄光の年となった。
「カート・ワーナーはカート・ワーナーだ。おとぎ話ではなく、現実だ。 彼こそフィールドの中でも外でも頼りになる人物であり、 彼こそ忍耐、信念、信頼の人物である。 」(ラムズ HC D.ヴァーミール)
試合は両チームともターンオーバーが無く、ディフェンスの頑張りもあって、引き締まった接戦となった。
1Qからディフェンスが優勢な展開で、オフェンスでTDをあげて常に試合を支配するラムズは、 敵陣に進撃するもののTDを奪えず。FGで先制点を狙ったが、キックのホールドが乱れてKウィルキンスがキックできず。 最初のチャンスで得点できなかった。
一方のタイタンズもその直後にFGのチャンスを得たが、長いキックに不安のあるKデルグレコは 47yFGを左に外して得点できず。 両チームともスーパーボウルの大舞台で、スペシャルチームの足もとが定まらなかった。
その後もタイタンズはRBジョージのランで攻撃するが、ラムズがランブリッツによってラインオブスクリメージを支配して、 効果的に前進できず。結局、前半は得点がなかった。
ラムズは最初のチャンスを逃したもののその後、前半に3FGを決めて 9-0。オフェンスでTDを奪えなかったが、 試合をリードして後半に折り返した。
後半はラムズがタイタンズの攻撃を止めると、QBワーナーがこの日初めてのTDパスを新人WRトリー・ホルトに決めて、16-0。 リードを広げて優勢となった。しかし、タイタンズもラムズのランディフェンスに対して前進できないと分かると、 前半終わりからパスを投げ始め、後半はQBマクネアがショートパスを効果的に成功。 敵陣深くに攻め込み、TDを許した次のオフェンスシリーズでTDを返し、6-16と追撃モードに入った。
ラムズはタイタンズに得点を許した後、追加点が欲しかったが、 前半QBワーナーにプレッシャーをかけられなかったタイタンズは後半になって積極的にパスブリッツを展開。 ワーナーのリズムを狂わせて、追加点を許さなかった。
試合はその後、パスが決まりだしたタイタンズのオフェンスが機能。懸念されたターンオーバーも無く、ランでも前進。 再び敵陣ゴール前まで来るとRBジョージが、全力でのラン。 ゴール直前でディフェンスに止められたかと思われたが、必死に足をかいて、エンドゾーンに到達。 TDをあげて 13-16と3点差に追い上げた。
その後、試合は残り時間が無くなって行き、タイタンズにはFGのチャンス。 この日 47yFGを2度失敗しているKデルグレコは 43yFGを試みて、今度は見事に成功。 残り 2:12でついに 16-16の同点に追いついた。
「16-0と劣勢になっても絶対に試合に勝てると思って疑わなかった。 そうやって長いシーズンを戦ってきた。」(タイタンズ RB E.ジョージ)
同点に追いついたタイタンズは一気に波に乗って逆転したかったが、その喜びもつかの間。 ラムズは次のオフェンスプレイで、自陣深くからロングパスを決行。 QBワーナーは右サイドラインを走るWRブルースめがけて、ボールを放ち、 ブルースはCBウォーカーに競り勝って敵陣 40yでボールをキャッチ。 その後ボールをもってエンドゾーンへ走り込み、73yのTDキャッチ。残り 1:54で 23-16とラムズが再びリードを奪った。
「あの時は多くのディフェンスにカバーされていたが、突破できると思った。素晴らしいプレイだった。 カートがパスをあげて、ボールの下に上手く入った。あとは運まかせだった。」(ラムズ WR I.ブルース)
残り時間が2分を切り、TDが必要になったタイタンズはそこから全力をかけて攻撃を開始。 ラムズのフェイスマスク反則、オフサイド反則などに助けられて、順調に敵陣へ進撃し、 あるいは延長戦かと思わせたが、最後、残り6秒となって、 ゴール前 10yからQBマクネアがWRダイソンに投げたショートパスはダイソンがキャッチしたもののエンドゾーンには届かず。 ゴール前 1yでLBジョーンズに止められて試合終了となった。
「あれは 3-on-2カバーだった。セイフティーと自分ともう一人のバックスがタイトエンドとワイドレシーヴァーの2人を守っていた。 敵は2人とも走り込んで来なかったので、タイトエンドに内側のルートを走らせると思った。 しかし、敵も我々のディフェンスを分かっていたに違いないと思う。 なぜなら彼(ダイソン)は早いカットで振り切ろうとした。彼のカットを読んで、上手くタックルできた。 そして試合終了となった。」(ラムズ LB M.ジョーンズ)
「ボールをとってから上手く行くと思った。 プレイがコールされた時は中央には選手がいないだろうと思っていた。」(タイタンズ WR K.ダイソン)
ラムズは 20年前にスーパーボウルに進出したがその時はスティーラーズに敗戦。今回が初のスーパーボウル制覇となった。 監督ヴァーミールは 19年前イーグルス監督時代にスーパーボウル進出を果たしたが、 その時は勝てずにこれがスーパーボウル初制覇となった。 2つのチームをスーパーボウルに導いた監督は史上4人目だ。
タイタンズはラムズに最初のTDを許したシリーズで、バックスの要Sブレイン・ビショップが首を痛めて、 ストレッチャーで退場した。ビショップその後の検査で重傷ではないと判明した。
タイタンズQBマクネアの 64yラッシュはクォーターバックとしてのスーパーボウル新記録。
「今夜の彼が本当のスティーヴ・マクネアだ。彼は期待通りのことをしてくれた。 しかし、優勝をつかめなかった。私は彼にまた来ようといった。 勝者となるために、またやってくるのだから、この時を忘れてはならないのだ。」(タイタンズ HC J.フィッシャー)
ラムズは前半からQBワーナーのパスでオフェンスを構築。 前半ワーナーは 35回パスにでて 19回成功、277y稼いだ。この間ランは 8回だけだった。
注目のハーフタイム・ショウではフィル・コリンズ、トニー・ブラックストン、エンリケ・イグレシアス、 クリスティー・アギュレラが登場。今年はミュージカル色の強い舞台だった。
ラムズ パス K.ワーナー 24/45 414y 2TD 0インターセプト ラッシュ M.フォーク 10/17y R.ホルコム 1/11y K.ワーナー 1/1y M.ホラン 1/0y キャッチ I.ブルース 6/162y T.ホルト 7/109y M.フォーク 5/90y A.ハキーム 1/17y E.コンウェル 1/16y R.プロール 1/11y R.ウィリアムズ 1/9y R.ホルコム 1/1y F.ミラー 1/-1y タイタンズ パス S.マクネア 22/36 214y 0TD 0インターセプト ラッシュ E.ジョージ 28/95y S.マクネア 8/64y キャッチ J.ハリス 7/64y K.ダイソン 4/41y E.ジョージ 2/35y F.ワイチェック 5/35y I.バード 2/21y D.メイソン 2/18y ラムズ ファーストダウン 23 トータルヤード 436y ラッシュヤード 29y パスヤード 407y ターンオーバー 0 時間 23:34 反則と罰退 8/60y タイタンズ ファーストダウン 27 トータルヤード 367y ラッシュヤード 159y パスヤード 208y ターンオーバー 0 時間 36:26 反則と罰退 7/45y ラムズ 1Q 3:00 J.ウィルキンス 27y FG ラムズ 2Q 4:16 J.ウィルキンス 29y FG ラムズ 2Q 0:15 J.ウィルキンス 28y FG ラムズ 3Q 7:20 T.ホルト 9y TDキャッチ パス:K.ワーナー ( J.ウィルキンス:K ) タイタンズ 3Q 0:14 E.ジョージ 1y TDラン ( 2Pミス ) タイタンズ 4Q 7:21 E.ジョージ 2y TDラン ( A.デルグレコ:K ) タイタンズ 4Q 2:12 A.デルグレコ 43y FG ラムズ 4Q 1:54 I.ブルース 73y TDキャッチ パス:K.ワーナー ( J.ウィルキンス:K )