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UPDATED 2022/7/4

大クラッシュで波乱のイギリスGP、 サインツが終盤逆転で初優勝

7月 3日 -- スタート直後に大クラッシュが発生したイギリスGP予選はポールポジションからスタートしたサインツフェラーリ)が中盤で順位を落とした後、43周目に先頭に立ち、 F1参戦 150戦目にして初優勝を果たした。

スタート直後に 8番グリッドのラッセルメルセデス)と 9番グリッドの周冠宇アルファロメオ)が接触し、 周冠宇のマシンが横転しながらコースアウトし、タイヤバリアを乗り越える大クラッシュを起こした。即時赤旗となり、中断した。

先頭は 2番グリッドのフェルスタッペンレッドブル)が好発進してサインツの前に出たが、 中断後はスタート時のグリッドに戻されてやり直しとなった。

周冠宇は大きな外傷なく、無事に救出された。

レースは約 1時間後に再開し、 再スタート直後はフェラーリとレッドブルの 4台が横並びになる壮絶バトルとなったが、 サインツが先頭を守った。ペレス(レッドブル)は接触事故を起こしてフロントウィングを破損し、 ピットにも戻って順位を大きく落とした。

サインツは 10周目のコーナーをオーバーランするミスがあり、 フェルスタッペンに抜かれて 2位に下がった。

アルファタウリは 11周目に角田裕毅ガスリーを抜いて 7位にあがったが、 その直後に 2台が接触してスピンする事故を起こし、 2台とも順位を大きく下げた。この事故で角田は 5秒ペナルティーを受け、最後尾まで順位を下げた。

先頭に立ったフェルスタッペンは 12周目にパンクを起こしてスローダウンし、 ピットに戻ってタイヤ交換して 6位に下がった。その後もマシンの状態が悪く、 順位を上げられなかった。

フェラーリはワンツー体勢を築いたが、タイヤ交換を行って下がり、 代わってポーパシング問題を解消して好走するハミルトン(メルセデス)が 26周目に先頭に立った。

ハミルトンは 34周目にタイヤ交換して下がり、 再びフェラーリのワンツー体勢となったが、 39周目にオコンアルピーヌ)がマシン不良を起こしてコース上で停車し、 セーフティーカーが導入された。

このタイミングでほとんどのマシンがピットに戻ってソフトタイヤに履き替えたが、先頭のルクレールはピットに戻れずにハードタイヤのまま走行を続けることになった。

レース再開後はサインツがルクレールを抜いて先頭に立った。 さらにハミルトンとペレスがルクレールに襲い掛かり、3台が抜きつ抜かれつのスリリングなバトルを繰り広げた。

最後はサインツが先頭で逃げ切り、優勝。 ペレス 2位、ハミルトン 3位、ルクレール 4位で終えた。 善戦を続けるアロンソ(アルピーヌ)は今季最高の 5位に入った。 フェルスタッペンは 7位だった。

角田は 14位に沈んだ。ハースミック・シューマッハが 8位、マグヌッセンが 10位に入り、今季初めて 2台がポイントを獲得した。

ファステストラップによるポイントはハミルトンが獲得した。