今季のF1はグラウンドエフェクトカーが導入され、車体が激しく縦揺れする「ポーパシング現象」が起こり、ドライバーに大きな負荷をかけている。 12日のアゼルバイジャンGPではハミルトン(メルセデス)が決勝レース後に自力で降車することに苦労し、歩行することもままならなかった。
この現状を憂慮し、FIAは新たな対策を決めた。
具体的には車両の「プランクとスキッドの摩耗」と 「垂直運動」に規制値を設定し、監視する。 各チームが規制値を上回らないように要求する。 上回った場合は失格になる可能性があるという。
「ポーパシング現象」は車高をあげ、 路面との隙間を大きくすることで軽減することが判っている。 ただし、そうするとダウンフォースが失われ、操作性が悪くなり、速く走れなくなる。
各チームはスピードを重視し、車高を低くして激しい縦揺れが起こることを覚悟して走行していたが、今後はそれが出来なくなる。
今週末のカナダGPから規制が行われる。