第39回スーパーボウル

UPDATED 2023/2/2
SUPER BOWL XXXIX
ペイトリオッツ連覇達成、マクナッブから 3INT奪いイーグルス下す
2005年 2月 6日 -- ペイトリオッツスーパーボウル連覇を達成。 QBドノヴァン・マクナッブから 3インターセプトを奪って試合後半を優位に展開し、24-21でイーグルスを下した。


ブランチ
ペイトリオッツのスーパーボウル制覇はこの 4年間で 3度目となり、 カウボーイズが 1992年から 1995年に達成した記録に並んだ。 10年前のカウボーイズのような派手さや豪快さはないが、 NFLの歴史で語り継がれる無敵の覇者として黄金期を確立した。

監督ビル・ベリチックはプレーオフで 9連勝を記録し、 通算勝率は 10勝 1敗となって、ビンス・ロンバルディを抜いて史上最高となった。

「この優勝杯は選手たちのものだ。 今季はすべての敵を見事に撃退した。 選手たちが素晴らしいプレイを見せ、 最高のものを出し切ったので優勝を果たせた。 」- ベリチック

イーグルスは第15回スーパーボウル以来、24年ぶりのスーパーボウル 進出を果たしたが、頑強なペイトリオッツの壁を破ることは出来ずに、悲願の初制覇を達成できなかった。 WRテレル・オーエンスは足の故障で欠場していたが、7週間ぶりに先発復帰して 9キャッチで 122y獲得と活躍した。 得点に絡むことが出来ずに大爆発とは行かなかったが、全力疾走が出来ない状態で、最高のプレイを見せた。

マクナッブは 3TDパスを決めて 4Q残り 1分 48秒で 3点差に追い上げたが、最後のオフェンスで 3本目のインターセプト喫して大逆転劇を演じることは出来なかった。 この日のパス成績は 30/51 58.8%、357y、4被サック、3TD、3インターセプト。

第39回スーパーボウルが試合が開催されたフロリダ州ジャクソンビルは 温暖な気候の都市だが、この日は気温 15度を下回り、肌寒かった。 試合は序盤でディフェンス戦となり、両チームに得点はなかった。 イーグルスは 1Qにインターセプトとファンブルで 2ターンオーバーを許したが、ディフェンスがペイトリオッツ を抑え込んで失点しなかった。

先制点は 2Qにイーグルスが奪い、マクナッブが WRトッド・ピンクストンに 17y、40yとロングパスを 決めて敵陣レッドゾーンに達し、TE L.J.スミスに 6yTDパスを決めて得点した。

ペイトリオッツは続くオフェンスでパスをつないで 敵陣残り 4yにまで達したが、ランのハンドオフ・プレイで ファンブルが発生し、イーグルスにリカバーされて得点できなかった。 次のオフェンスでも短パスをつないでゴール前まで達したが、 同じミスは繰り返さずにQBトム・ブレイディがWRデヴィド・ギヴンズに 4yTDパスを決めて 7-7の同点に追いついた。

後半はペイトリオッツが最初のシリーズで得点し、 ブレイディがイーグルスのブリッツをかいくぐって 中距離パスを 3本決めて敵陣ゴール前 2yに達し、 タイトエンドとしてラインナップしていた LBマイク・ブレイベルが昨年のスーパーボウルに続いて 2年連続のTDキャッチを決めて 14-7とした。

イーグルスは続くオフェンスで得点できなかったが、 次のシリーズでマクナッブが短パスを立て続けに決めて 敵陣 10yにまで前進し、 最後にRBブライアン・ウェストブルックへ 10yTDパスを決めて 14-14とした。

ペイトリオッツは続くオフェンスで スクリーンパスを多用して効果的に 前進し、RBコーリー・ディロンが 2yTDランを決めてあっさりと 21-14と再リードを奪った。

さらに次のオフェンスでもMVPを獲得したWRディオン・ブランチへ 19yパスを決めた時に イーグルスのラフィングザパサー反則を誘って敵陣レッドゾーンに攻め込み、 TDこそ奪えなかったが、 昨年のスーパーボウル制覇の殊勲者Kアダム・ヴィナティエリが 22yFGを決めて 24-14と引き離した。

イーグルスは続くオフェンスで何としても得点したかったが、3プレイ目にマクナッブがインターセプトを許して 反撃できなかった。次のオフェンスではマクナッブがWRグレッグ・ルイスへ 30yTDパスを決めたが、残り時間が 2分を切っており、 敗色が濃厚となった。

続くキックオフでオンサイドキックに出たが、攻撃権を得られずに時間を消費された。 残り 46秒、自陣 4yで最後の攻撃権を得たが、3プレイ目にインターセプトされて 試合終了となった。

ハーフタイムショーにはポール・マッカートニーが出演した。 昨年は派手な演出が原因でジャネット・ジャクソンが事件を 起こしたため、今年はシンプルな構成で、 マッカートニーが一人で 4曲披露した。

ペイトリオッツはトータルで 331y獲得。ターンオーバー 1。 ブレイディのパス成績は 23/33 69.7%、236y、2TD。 ブランチは 11回キャッチで 133y獲得した。ディロンは 75yラッシュ 31yレシーヴだった。

イーグルスは 369y獲得。ターンオーバー 4。 RBブライアン・ウェストブルックは 44yラッシュ 60yレシーヴだった。

試合前半を同点で折り返したのは 1989年の 第23回スーパーボウル、49ナースベンガルズの 3-3以来、 史上 2回目となった。