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UPDATED 2024/3/27

キックオフ大改革のルール改正、 ケガを減少させつつリターン増加を目指す

3月 26日 -- フロリダ州オーランドで開催されているNFLオーナー会議はキックオフを大改革するルール改正を承認した。

キックオフリターンで選手たちが高速で衝突してケガすることが問題となって 2018年に大きなルール改正が行われ、その後も修正が加えられてきたが、 その結果、リターンが減少する憂き目を見た。

得点が入る大きな見せ場を失うことなり、新たな対策が求められていた。

新ルールでは自陣 35ヤードからのキックは変更せず。 キッカー以外の 10選手がライナップする「スタートライン」位置を敵陣 45ヤードまで大きく前進させた。

リターン側は 9選手が自陣 30〜35ヤードの「セットアップ・ゾーン」に位置することが義務付けられ、 リターナーとなる 2選手がゴールラインから 20ヤードまでの「ランディング・ゾーン」に位置することが許される。

キッカーとリターナー以外は蹴られたボールが地面に着地するか、 ランディング・ゾーン内の選手に触れるかするまで動くことができない。

タッチバックになった場合は 30ヤードラインからの攻撃となる。 フェアキャッチは許されない。

オンサイドキックを行う場合は事前に審判に申告し、従来のルールでキックオフを行う。 これにより、サプライズ・オンサイドキックはできなくなる。

このルールはローカルリーグのXFLで 2年前から導入されており、 キックオフのリターン率が 90パーセントを超える実績がある。

これを参考にNFLもルール改正に踏み切った。 NFLの昨季キックオフリターン率は 21.7パーセントだった。

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